何でも屋Aさんの失敗例
便利屋というと人生経験豊富で何事もそつなくこなす
年配者の方のイメージがありますよね。

でも、20代、30代前半の若い人も便利屋で活躍しています。
なにせ若いので馬力があります。受け答えもハキハキとすれば
実力以上に魅せることも可能なのが利点です。

しかし、配慮・したたかさという面では年配者の方にはなかなか敵いません。

若さゆえの未熟な面はどうしてもあります。

そうです。若い方たちばかりの便利屋ですとどうしても
ハメをはずす場面があるのです。

仕事・現場の外であれば良いというわけではないのですね。
今回は、ハメを外しすぎて顧客を逃がした若い便利屋さんのケースを記します。

ガテン系出身Aさんのケース

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Aさんは20代半ばの男性。

もともと建設現場で働いていたのですが、先輩たちとそりがあわずに退職。

以降、職人仕事を転々としながら生活の糧を得ていました。

そろそろ腰を落ち着けようと思ってもなかなか良い環境の職が見つからない。
それならばと、一念発起し便利屋を開業しました。

Aさんは顔が広いのを武器として、地元で派遣(非正規)社員や実家の手伝いを
していた友人を開業スタッフとして雇ったのです。

本来であれば失敗するパターンです。
ですが、活動的で人徳もあるAさんはどんどん仕事を受注。
仕事の幅も広がっていきました。

上の立場の人間とは対立しやすい性格ですが、
友人・後輩には優しいので人がついていく・慕われるタイプのようです。

協力者・人員も増え、戦力は整った。

このままAさんの便利屋人生は好調かと思われました。

コンビニ店員様が見てる

夜間の仕事も引き受けるようになったAさん。
ある日、仕事を終えたAさんは仲間を連れてコンビニに立ち寄りました。
仕事を終えた開放感からか、または気の許せる同年代の仲間と一緒だから
なのかかなりハメをはずしすぎていたのです。

深夜だったということもあり、店内には店員が1人。お客さんも2人だけ。
静かなものです。

そこで、Aさんたちは気が緩んだのか大声で話し合いふざけあっています。
女性の仲間もいたのでふざけあいは大盛り上がり。

地元で悪をやっていたというガテン系の仲間たちですから体格が良い。
通路の幅をとり、大声で会話しあいふざけあっていますから、
他のお客様にとっては大迷惑です。

店員は注意することができません。

なにせ小柄な女性であり、店員側としても揉め事は避けたい。
黙々と品出し作業をして見て見ぬ振りをしています。

見過ごすこと数十分。

やっとAさんたちが退店していきます。

女性店員はほっとしたことでしょう。

この場面だけみるとAさんたちは悪ガキ集団と思われるかもしれません。
しかし、普段は礼儀正しい方たちです。

ただ、ありあまる若さから、仕事以外の場では気が緩みいつもの
ように馬鹿騒ぎをしてしまう傾向がありました。

そのあともAさんたちは夜間の仕事が終わるたびに、
コンビニに行き、程度に差はあれど毎回同じような騒ぎを店内で
繰り返していました。

仕事の減少

順調かに見えたAさんの便利屋。

でも、徐々に受注できる仕事が減っていきました。

それもAさんのまさに拠点であるx市内から、受注の減少が目立ちます。
この時点ではAさんたち便利屋仲間は原因が把握できていません。

「どういうことだ?」

考えても一向に突き止められない。
商圏が重なる競合が参入してきたわけでもない。
トラブルらしいトラブルはしたことも、されたこともない。

Aさんはどういうことか分からずにいると、懇意にしている
社長さんから飲みに誘われました。

「これはたぶん何かあるのだろう」
すぐに快諾したAさん。予想したとおり、社長は便利屋の
経営困難について言及してきます。

結論として、社長さんはAさんに言いたかった内容。
それは「かなり評判わるいよ」とのこと。

かなり遠まわしに諭されたようですね。

Aさんたちの仕事に対する評価自体は良い。
けれど仕事以外に関する評判は悪い。

社長は客観的な意見をAさんのためを思って伝えたのです。

原因

Aさんは仕事に対しては真面目です。
ですが、仕事以外の場面になると生来の性格がでてしまい、
馬鹿騒ぎを起こす傾向があったのです。

不良というわけはありません。
でも、かなり不良にちかいタイプでした。

仲間たちを引き連れているとどうしても気分が大きくなる。
それでいて仕事後の開放感のために増長してしまう。

そのため、さまざまな場所で密かに被害に遭う方たちが存在していたのです。

x市内の社長さんや商店主は市内の特定のお店で飲むので
自然と独自の情報網(ネットワーク)ができあがっていました。

それぞれ社員・部下・従業員を持っている方たちですから
さまざまな情報が耳に届きます。

もちろんAさんについての情報も入ってきていたのです。

社長たち自身はAさんたちを気に入っていましたが、
世間体のため、社員や顧客からの目を気にしたために
Aさんへの依頼を控えるようになったというのが事の真相です。

1度付いてしまった評判はなかなか拭えず、Aさんは苦労したと聞き及んでいます。

対策

では、Aさんたちのような失敗を侵さないためにどうしたらよいのか?
簡単です。対策を立てるだけであれば簡単です。

生活態度も行儀正しく、しっかりと保てば良いだけです。
仕事以外の場面でも外面(そとづら)を良くしろってことですね。
けど、それだと息が詰まります。

若いので、思いっきりハメをはずしたいときはあるはず。
そのようなときは商圏外に行きましょう。
商圏としている範囲外。それよりも遠くで遊ぶのです。

遊び意外でお金を落とすのは地元(商圏内)。
飲む・打つなど、遊びでお金を落とすのは商圏外と決めている便利屋さんもいます。

些細な風評でも業績に影響を与えます。
年配者の方はよくこの点を理解している。

人柄で攻める地元密着型の便利屋さんであれば何かしらの
ルールをもっています。

若い集団を抱えるのであれば規律を持たせないとどこかで
暴走するので注意が必要です…というお話でした。