自分の強みをみつけるには?

自分の強みをみつけるには?

あなたの強みは自分自身では見つけ難い。

そして、普段何気なくこなしている作業が立派なサービスとなる
可能性が大いにあります。

他人とはすこしだけ、ほんのすこしでも違う体験でさえ武器となるのです。

以下、便利屋だけではなく、なにか自分で起業をしてみようとする方。
それでいて「何を商品とすれば良いか分からない」方向けの記事となります。

副業希望サラリーマンAさん

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サラリーマンでありながら何か副業が欲しいと相談してきたAさん。
相談内容は「給与が少ないので週末起業がしたい。
けれど自分に何ができるか分からない」

当時、私は便利屋をすでに開業している方だけを対象に相談を受けていました。
しかし、副業ブームということもあり似たような方の相談はぼちぼち入ってきた時期。

ですが知識がなにもない相手では無駄に疲れるだけです。
ブログでもウェブサイトでも作成経験があれば
無料で情報を引き出そうとする方が昔も今も非常に多いので、
かなりつっけんどんに対応しました。

「ウェブサイトの作成については相談を受け付けませんが良いですか」と。

ところが、Aさんは以前アフィリエイトを試みていたようで、
媒体作成についての知識は豊富。
良かった。ファイルアップロードから教える手間がかからない。

では、何に悩んでいるかというと、
「アフィリエイトの報酬(利益)があがらない」
「何をしたら良いか分からないこと」
「休みのとれる週末だけ働ける仕事をはじめたい」

漠然としている問題。
利益があがらないことは当人の問題もあるので解決がむずかしい。
まずは「何をしたら良いか」について話し合うことに。

このような悩みを抱えている人には基本的な接し方があります。

相談者が経験した事柄・日常的にこなしている作業(業務)を洗い出し、
サービス(商品)にできないか考えるのが基本です。

サービス設計…というほど大げさではないのですが

しかし、Aさんは普通のサラリーマン。
学歴も普通。趣味もこれといってない。
営業経験もほとんどありません。
生粋のデスクワーカーです。

いつもこなしている仕事といえば、メールチェック。
仕事に関係のある内容をまとめ各部署に連絡。
会社で取り扱っている機器のメンテナンス。

また、取り扱っている商品(機器)は市役所や市民会館などに
卸す物なので、類似品を取り扱うのはできない。
それに雇用されている身分なので、契約にしばりがある。

手詰まりでした。

それでも何かないのか洗い出しをしていきます。
作業(した事)ではなく、「人とはすこし違う体験」から線を辿っていきます。

するとこのAさん。何度も転職をしていることが判明。
それも20代で3 回。前職場ではそれなりのポジションにいた
らしく引継ぎが大変だったらしい。

Aさんは「こんな体験がなんの役にたつんだ」と、
流そうとしていましたが、この点に商機があるのではないかと
私は判断しました。

と、いうのも便利屋でたま~に受ける依頼に活かせると思ったのです。
それは「引継ぎ」について。

今の世の中、定年まで給与を保障してくれる会社はほとんど存在しません。
会社は従業員を守ってくれない。

人もビジネスライクになってきているので条件が合わなければ転職を考えやすい。
また、ブラック企業がはびこっているので「退職」に関する
依頼が多くなって来ていました。

具体的には「引継ぎ」についてです。

大抵は、自分がついていたポジションの後釜を用意できていません。
大企業ならいざ知らず、中小企業では間に合わないし、そんな余裕はありません。
部署・ポジションごとにマニュアルがあればまだマシですが、
設置しているとは限らない。

また、人脈は更新されていくものなので、
「そのポジションの人間でしか分かりえない情報」があるものです。
そのため、大企業は情報の社内共有に力を入れています。

そこが商機です。

退職を希望する方が迫られるのは「引継ぎ」について。
後釜を育てる余裕がないのであれば、上司から命じられるのは
「引継ぎ書」の作成です。

Aという案件がもたらされたときどの部署の誰にまず話を通すのか。
Bという作業が発生した場合、外注先はどの会社か。
話が通りやすいのはどの人物か?など。

細々とした点を書くのはもちろん、作業の流れ(フロー・ルーチン)を
誰が見ても理解できるように書き留めなければいけません。

私がまず確かめたのはAさんの引継ぎ書作成経験についてです。
まずは試しと、Aさんの引継ぎ書を確認。

う~ん。すごい。
黒塗り箇所※ ばかりでしたが、
※人物名・企業名・電話番号・外注費など

「Aという作業が発生したら13ページを参照」と、
早見表みたいなもの付けており完璧といっても良いものでした。

Aさんはなかなかの凝り性と判明。

意識できていないAさんの優位点

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引継ぎ書の作成は50代で初経験という方も少なくありません。
そして、引継ぎ書作成代行・相談を専門として売り出している
業者は皆無。ニッチ分野でトップになれる可能性がありました。

実際に私も受けていた依頼です。
ですが、受けたくない依頼のひとつでもありました。

手間が膨大となるためです。

そして、便利屋として受けていたので足元を見られがちであり、
手探りでこなさなえればならない箇所もあるためです。

「この作業のながれは口外できません。ですが、人物名を含めて
まとめてください」なんて無茶な要望をしてくる方がデフォです。
面倒なので断ったことすら何回もありました。

以上のことから、売り出す商品を
「退職の際の引継ぎ書の作成・相談サービス」+「退職・転職相談」と提案しました。

しかし、Aさんは納得しません。
そんなものが商売となるのか疑っています。

Aさん「社内マニュアルを作成している会社(法人)はすでにあるし、
退職者(個人)向けのサービスなんてお金にならない」

そこで相談は打ち切り。
結局Aさんは「つぎはFXに挑戦する」と言い残し去っていきました。

数年前の話です。

いまは類似サービスがクラウドソーシングサイトでも依頼に出されている状況。
後発で参入してきた業者も複数確認できました。
Aさんはチャンスを見す見す逃したことになります。

Aさんがすべきだった行為とは?

では、どのようにすればよかったのか?

Aさんは私の話半分に聞いていたとしても看板(ウェブサイト開設)だけは
掲げておくべきでした。

そうすれば情報※ は入ってきますし、見込み客に
「自分はx年前からサービスを開始しています」と売り込めます。
※見込み客からの相談・相談回数などによってどれだけの需要があるかある程度
推測ができます。推測材料の入手方法として大いにあり。

先行者利益はあとあとになって光り輝きます。
その当時は実感がなくても先行者である優位点は積み重なっていくのです。

SEOの観点からも先行者利益があります。
ウェブサイトを設置していれば後発よりも優位(ドメインエイジにより)だったのです。

中古ドメインを購入すれば済む話ではありますが、
目利きができないと危険行為ですからね。

意外と、「自分では当たり前の作業」「日常的にこなしている作業」が
サービスとなったりするものです。

「何を売り出して良いか分からない」とお悩みの方は
ルーチンワークを見直し、個々の作業を区切って考えてみてください。
もちろん、趣味の線から考えるのもありです。

以上。参考にしていただけますと幸いです。