便利屋事業は売却可能です。
退職金のような意味合いで、まとまった金額を得る機会があります。
便利屋を引退するときに掲示板にある書き込みをした夫婦
私が便利屋でもサイト売買があると知ったのは3、4年ほど前です。
とある書き込みを見たのがはじめです。
すでに便利屋業界にいる方ならご存知かもしれません。
便利屋界の某有名掲示板で、便利屋のサイト売り出し(オーナー)
がなされていまいした。
書き込みをした人物(売り主)は男性の便利屋(以下、A氏)。
夫婦で便利屋を運営してきたそうです。
しかし、A氏はすでに初老に入り、運営ができなくなってきた。
大きく手を広げに、ずほそぼそとやってきたので引き継げる人物がいない。
そこで、売りに出した、というのが経緯です。
個人事業主には退職金はありません。
そこで、退職金代わりにサイトの売却益を今後の生活費に
充てようとしたのかもしれません。私の憶測です。
しかし、価格が安すぎました。
60万円ほどです。
※たしか、60~80万円だった気がします・・・。
月30万円ほどの収益があるので、360万円でも売れるはずなのに。
お買い得でした。
しかし、当時、私は資金もまるでなく四苦八苦している身。
さらに商圏(サービス範囲)がまったく知らない他県です。
当時はサイト売買の経験もなかったので見送りました。
結果的に、A氏のサイトは売れたようです。
初老となる夫婦が運営していた便利屋です。
それでも売り上げはそれほど悪くない。
身体が動かなくなってきたので、おそらく受注件数を抑えていたはず。
長年の顧客だって抱えています。
また、地域に対しての認知度もある。
外注先だってわざわざ開拓しなくて済む。
のびしろがあります。
今だったら借金してでも買い取っているでしょう。
ウェブサイトの売値はひと昔は月収益の10~16か月ほどでした。
しかし、相場が段々と下がってきています。
によっても相場が異なるので注意
当記事で伝えたいのは、便利屋のウェブサイトも売れるという事実です。
正確には便利屋事業ですね。
ウェブサイトは便利屋事業に付随するものとお考えください。
なお、A氏の場合に私が「買い」だと思ったのは、
1年間で投資額を稼げる見込みがあり、さらに稼げる要素があったためです。
もし、A氏のウェブサイトからの受注が主であれば
ポスティングを強化すればもっと売り上げは伸びるはず。
ポスティングだけに頼った集客方法だったら
ネット集客面を強化すれば良いだけです。
「いや、便利屋は人と人とつながりが大事。ぽっと出の奴についてくる人はいない」そう、思われるはず。
ならば、交渉時に「顧客の挨拶回りにA氏が付き合うこと」と条件を
つけるべきですね。やりようはいくらでもあります。
最初の数か月はA氏の弟子として、活動してからオーナーになっても
別にかまいません。売主であるA氏が承諾してくれさえすれば。
便利屋(自営業)の退職金代わりとなる
便利屋を廃業しようとするとそのまま継続してきたブログやSNSを閉鎖し、
何もかも捨てようとする方がおります。
しかし、収益をあげていたのであればその便利屋事業は売れます。
※規約によりSNSは譲渡不可となっている場合があるので注意!
ウェブサイト(ホームページ)をはじめ、登録スタッフリスト・
外注先のリスト・集客ノウハウ(ちらし・ダイレクトメールの文面)などなど。
個々にも売れます。
ですが、事業を売るときにはそれら一式を揃えて譲渡するのが一般的です。
月の収益がすくなかったとしても買い手側に伸びしろがあるとおもわれたら
相場よりも高値で売れるかもしれません。
サイト売買はいまや投資とみられているので、売り手にもチャンスがあるのです。
廃業する際に什器・機材などの現物だけ売るだけのとどめている方も
見受けられるので非常にもったいないと思っています。
退職金代わりにもなるので、引退する際には事業の売却も
視野にいれておくと精神的に安心できます。
まとまった額が一気に入るので、次の事業をはじめるときの
軍資金としても使うのもありでしょう。
事実、私も便利屋から派生した独立事業を売却した経験があります。
便利屋を1、2年間やってみて「どうも自分に合ってない」とおもったら
売りに出せばいいんです。
いざとなったら事業が売れる。
マイナスでもある程度は補填できる。
そう、最初からわかっていれば気持ちの面で非常に助かるものです。
個人事業主(自営業)は心を病みやすいですからね。
ただ、フランチャイズに加盟していた場合には規約があるので無理でしょう。
非FC店の特権ですね。
サイト売買でまとまった資金を得る考え方
私の主張はすべての人に受け入れられないでしょう。
とくに、苦労して便利屋(何でも屋・よろず屋)の地位を築いた人には。
思い入れが強いためです。
「便利屋を腰掛けの起業にするとは舐めている」
「そんな甘くないぞ」
たしかに言い分はもっとも。
しかし、柔軟な思考とは言えません。
それでは便利屋を開業した人はずっと便利屋をしなければならないのでしょうか?
ひとつの生業を起こしたら固執しなければならないのしょうか?
何もないからこそ、便利屋を起こした人も確かに存在するのに。
個人的には、前回の記事にも話題にあげたように、
「最初から売却を視野に視野にいれた便利屋起業」でも良いと考えています。
便利屋は開業資金集めの起業でも問題ないです。
また、家族を養うほど稼げなくとも、利益があがっていたのであれば
事業を売却可能です。
次のビジネスの軍資金に充てられます。
自身で事業をする方、とくに後ろ盾がない自営業は精神面が
傷つきやすい。
「いざとなったら」という何かがあると本当に助かります。
いざとなったら便利屋事業は売れる。
これを頭の片隅にでも入れておいていただきたいです。