今回は初心者向けの記事です。
すでに何かしらの現場経験をしている方、
現役便利屋さんは読まなくても大丈夫です。
目次
便利屋ならば踏み台は「アルミ製」がベスト
踏み台は、日常的に使用するのであれば樹脂製でもかまいません。
ですが、業務として使うのであればアルミ製がベストです。
なぜなら、耐久性と段差、折り畳みの耐久性はアルミ製のほうが勝っているから。
コスパ的にもアルミ製がうえです。
また、安い樹脂製の踏み台だと大抵の場合、段差が一段しか設けられていません。
※商品によって例外あり
アルミ製の踏み台であれば2~3段はあるので、
作業しやすい段にのぼるなど調整ができます。
そして、折り畳みの問題もあります。
樹脂製の踏み台だと折り畳みが面倒です。
メーカーによってもたたみ方が微妙に違います。
数秒足らずですが、実際に現場にもっていくと苛立つ場面があるかもしれません。
従来のアルミ製の踏み台だとすぐに折りたためます。
慣れと言えばそれまでですが、実際に使用するとお判りいただけるはずです。
現場では正しく使われない「天板」に腰掛ける人もいる
私は脚立と踏み台の違いがよくわかっていませんでした。
天板までの高さが80cm以下だと「踏み台」となるようです。
そして、踏み台は「天板」に乗っても大丈夫だという点。
脚立とは違いますよね。
私は清掃業をしていましたが、注意をされたおぼえがあります。
「天板に乗るな」「天板に腰掛けるな」と。
間違いやすい脚立を立てる・寄せる「向き」も注意されました。
しかし、現場ではほとんど守られていません。
脚立の天板に乗っているプロの方たちを何度も見ています。
ただ、身のこなしが軽い方たちですので、なんちゃって工事職の方は
正しい使い方をするべきです。
正しい使い方としては「脚立の天板に乗らない・立たない」です。
アルミ製踏み台のたたみ方
解説するまでもないのですが、一応記載しておきます。
なお、ここでサンプルとして紹介する踏み台は最近のレバー式ではありません。
ホームセンターによく売っている安物です。自動ロックはかからない商品です。
ロックをかける
アルミ製の踏み台は開くときは簡単ですよね。
片方ずつ脚をもって広げるだけです。
しかし、手で押し広げただけではロックは正確にかかりません。
※商品によって異なる
手でちゃんとロックをかけてください。
以下、写真で説明。
写真1 手で広げた踏み台。金具部分に隙間があり、ロックがかかっていない状態。
写真2 指で押し下げる ロックをかける
ロックをかけるため、中心部からすこしズた場所を指で押し下げます。
中央部分を押し下げると、軍手や指を噛んでしまうおそれがあります。
かといって離れた場所だと力がいります。
いちど体験すれば押しやすい場所は理解できるので安心してください。
以下の写真はロック後。留め具が平行になっています。
まともな踏み台だと、ここまでちゃんとロックをかけなくとも、ぐらつきはありません。
そのため、慣れている人はロックかけ・ロック解除をせずに使用します。
ただ、ロックをちゃんとかけてから使用するのが正しい使い方です。
事故防止のために守っていただきたいです。
踏み台をたたむ
踏み台を開くときは簡単です。
しかし、閉じるときはロックがかかっているので広げた動作のようにはいきません。
なのでロックを解除してください。
人によってはつま先や足の甲・踏みつけるようにロック解除をします。
丁寧に解除していては面倒であり、時間がかかるためですね。
ですが、できるだけ説明書・注意書きに沿ってロック解除をしてください。
金具が壊れる場合がありますから。
写真の踏み台の場合、簡単なロック解除方法は「下から小突く」です。
ロックをするときとは違い、構造上噛むことがありません。
そのため、中央部に指の第三関節部分や、甲をあてて下から上に小突きます。
力はいりません。片方の手は踏み台の足を持っています。
こつん!
ロック解除後
あとは、そのまま折りたたむだけ。
または指で押し上げ、たたみやすいようにしてから、折りたたみます。
なお、脚立だと写真と同様の留め具型や「ねじ式」、
上からかぶせる様にかけるロック型やスライド式も存在します。
商品によって違いがありますが、実際に購入して何度か折り畳みすればまず大丈夫です。
すぐにマスターできるとおもいます。
脚立については個人的には折り畳み方よりも、立て方を練習するべきだと感じています。
なぜ当記事を書くにいたったか?
脱サラ・定年退職後の職業としてい人気の便利屋。
ですが、もともと便利屋に活かせる技能を持った方が大半でしょう。
書籍や先輩便利屋さんの話を聞くに、もともと引っ越し業者や工事系などの
職種に就いていた方がほどんと。
つまり、現場の「いろは」は叩き込まれている方ばかり。
ちなみに、私は下積みなしで便利屋を開業しました。
それを便利屋支援業の売りにもしています。
これといって便利屋に活かせる技能は持っていない。
そのような状況からいきなり起業したのです。
しかし、思い返せば清掃業を経験しています。
基礎的な知識は頭に入っていましたし、実践もしています。
※脚立と踏み台の明確な違いについてはずっと知らないままでしたが
暗黙の了解というわけではないのですが、いきなり現場経験もなく
便利屋を開業しないであろうという業界の雰囲気はあったのです。
ですが、最近ではデスクワーク職から経験もないのに、
現場作業系の便利屋を志すひとも増えてきています。
そこで、基礎の基礎も説明するべきではないのか?
そう思い至り、当記事を書きました。
すでに慣れている方からすれば、書くまでもない、説明するのも恥ずかしい
事柄ですが、人によっては助けとなるかもしれません。
私も最初はいろいろと戸惑った経験があります。
最初は本当に何もわからないものですよね。
もし、この記事があなたの助けになれば幸いです。