「なんでも屋に寄せられた危険でやばい依頼」の記事がなぜか人気です。
そのためなのか、読者さまよりネタをいただきました。
ネタというのは珍しい依頼です。
ネタといっても嘘ではなく実際にあった依頼・・・らしいです。
私の体験ではないのですが、便利屋として営業していてれば、
あってもおかしくはない類の依頼だとは感じます。
以下、ネタをいただいた便利屋Aさんの体験談。
「行為」を聞いてもらいたい性癖の人たち「パ〇電」とは?
便利屋Aさんのお話。
業務終了で暇ができた時間帯。
午後 8 時。深夜になると急な依頼が立て込むことがあるので、
仮眠を取ろうとした。するといつも手元に置いている営業用の電話が鳴った。
電話をとっていつものように口上を述べる。
「お電話ありがとうございます。便利屋〇〇です。何かご相談でしょうか?」
「話を聞いてもらいたいんですが」
電話口から聞こえたのは比較的若い男性の声(以下、男性)。
よくある悩み相談の依頼かとおもったAさん。
夜間~深夜帯になると愚痴聞き・相談の依頼が多くなる傾向にあるからだ。
まずは話を聞かないと見積もりはだせない。
Aさん「どういったご要望でしょうか?」
男性「いや、このまま電話口で聞いてもらいたいだけです」
Aさん「お悩み相談や愚痴聞きをご希望ですと 1時間〇〇円になりますがよろしいでしょうか?」
男性「違くて。このまま聞いてもらうだけでいいんです」
A「はい?」
要領を得ない男性の説明。悪戯や冷やかしの類かもしれない。
けれど、悪戯の雰囲気がない。
それよりも気になるのは女性の声だ。
男性の後ろで若い女の声が聞こえる。
Aさん「あの~誰かおられますか? 後ろでお声がするので・・・」
男性「あ~そうそう。そのままそのまま」
なにか男性は作業をしているのか衣擦れの音がする。
こちらの呼びかけにもまったく応えてくれない
A「どういうことだ?」
不審に思いながら聞き耳を立てていると、女性の吐息が聞こえる。
A「あーこれは、やってるな」
雰囲気から察したAさん。
料金説明も途中であり、なにより料金支払いに納得してもらっていない。
これは要望どおり聞いていても料金は振り込まれないパターンだ。
なにより、この手の依頼を引き受ける便利屋だとおもわれたくない。
「もしかしてこれ風営法に引っかかるんじゃないのか?」
今後に悪影響がでるのを危惧したAさん。
A「申し訳ありませんが、ご要望にはお応えできかねます。では失礼します」
そのまま電話を切った。
ここまでお読みになってわからない方もいるかもしれません。
なので説明します。
簡単に言うとテレフォン〇ックスの亜種みたいなものです。
また、パ〇電ともいうらしい。私は知りませんでした。
どうやら依頼者は単なるカップルではない場合もあるようです。
不倫や浮気をしている人物が、寝取った相手の恋人や夫・妻に電話をかけさせながら行為をするのもパ〇電の一種。
ただし、実際に〇コ電をしてしまい、
ばれると多額の慰謝料を請求され、痛手を負います。
なので、安全圏で楽しみたい方が便利屋に依頼すると。
便利屋風に名称づけると「パ〇電代行」でしょうか?
「パ〇電の相手を代行」するので「パ〇電代行」です。
変わった依頼を請けても便利屋が公表しないわけ
珍しい依頼・変な依頼・えっちな依頼。
これらは便利屋を続けていれば遭遇する機会はすくなくありません。
ですが、便利屋はことさら「こんな珍しい依頼があったよ~」とは公表したがらないです。
なぜなら、変にレッテルを貼られるのが嫌だから。
「この便利屋はこんな依頼でも請けてくれるのか」
そうおもわれると、次第に変な依頼しか来なくなります。
依頼の比重が変わってくるのですね。
正常な依頼が減少して、変な依頼が増えてくる。
大抵は、売り上げが落ちます。だからみんな隠したがるのです。
それに、珍しい依頼や変わった依頼があると分かっている便利屋は身構えます。
なぜかというと、同業他社の「偵察依頼」「空(から)依頼」の可能性があるから。
わざと違法となる依頼を相手(ライバルの便利屋)にする。
そして、相手が引き受けようとすると依頼を取り下げる。
その後、「あそこの便利屋はこんな依頼も引き受ける悪徳業者だ」と密かに噂を流す。
なお、実例は私が持っています。競争が激しい地域・業種では珍しくないです。
以上のような業務妨害があるからこそ、便利屋はいつもとは違う種類の依頼はそもそも引き受けない。
もし、引き受けたとしても公表せず、隠し通します。
※あくまで傾向です。
なので、便利屋の「珍しい依頼」は実はそれほど珍しくはなかったりします。
まだまだ、表にでていない本当に珍しい依頼もありますからね。