便利屋の開業を検討している方から寄せられる素朴な疑問。
「便利屋専用の作業着(作業服)ってないの?」に答える記事となります。
目次
前振りです
よくある質問に「便利屋の服装はどうしたらよいのか?」があります。
すでに便利屋である方にとっては本当に些細な質問でしょう。
しかし、本当に実践的な細々としたノウハウ・知識はなかなか表にでません。
一度体験し、解決すればなんてことはない問題であるためです。
当人は真剣に悩んでいるのですね。私も通った道です。
ただ、便利屋の作業服については当ブログの別記事でも電子書籍内でも説明しています。
ですが、質問があるということはまだ認知されていないということ。
そのため今回は再確認の意味を込めて便利屋の作業服について説明します。
野外活動に適した作業着を選ぶ
便利屋をはじめられる方の多くはすでに作業着を持っています。
作業着とは職人や工場に勤めている方が着用する服です。
多少、業種や野外活動の有無なのでデザインや機能性は変わってきます。
選ぶのは野外活動も含めた作業服です。ワークマンで売られているような服ですね。
食品工場の工員さんが着用する作業着は選ばないでください。
おそらくひと目でみるだけで違いが判るはずです。
また、業種が指定されている作業着はも避けて下さい。
お客様に誤解を与え、トラブルに発展するおそれもあるためです。
最初は上着だけ買うのもあり
駆け出し便利屋で、資金が乏しい。
お金をかけるなら他所に使いたい。
そのような方は上着だけを購入するのもひとつの方法です。
購入するのはオークションサイトやフリマアプリ。
未使用品・未開封品でも送料込みで千数百円程度で売られています。
中古品だとどうしても使用感がでてしまい、清潔さがでにくいのが理由です。
実際に現場で使われていた中古品はまず避けるのが良いでしょう。
なお、舐められないため、あえて中古の作業着や工具を購入。
ベテランの雰囲気をアピールするという人もいます。
ただし、最初は未使用品を購入するのをおすすめします。
使っていくうちにこなれてきますから。
上下セットのものも売られていますが、上着1点よりも高くなり、品数も乏しいです。
注意するのは「刺繍入り」を避ける点。
すでに社名や製造メーカー名の刺繍が入っている作業着も売られています。
確認しておきたいポケットの位置と設置数
作業服を選ぶときにはかならずポケットの有無、位置を確認してください。
大抵は同じ位置に同じ個数のポケットがあるはず。
しかし、ポケットの配置具合や、ボタン式・チャック(ファスナー)式・マジックテープ式で好みはわかれます。
ただ、そこまで気にする点ではないでしょう。
作業服は作業がしやすいように設計されているので、
安物を買わない限りははずれを引くことはないはずです。
つなぎ服
一般的な作業着ではなく、つなぎ服を使用する方もいます。
アメリカの映画やドラマに出てくるようなハンディマン(便利屋)のイメージですね。
清掃系のサービスを中心に提供する便利屋さんにとっては合っているのかもしれません。
動きやすい私服の上に、ジャンパーだけを羽織るだけの便利屋さんだっているので、
あまり真剣に考えないほうが良いです。
エプロンを付けるだけ
作業着代わりにエプロンだけを付けている便利屋さんも存在します。
家事代行や、家具組み立てや電球取り換え、買い物代行などの軽作業を主なサービスを
している便利屋さんが利用する傾向にあります。
作業着の色について
作業着の色は黒・黒に近いネイビー(紺)や膨張色となる赤は控えたほうが無難です。
黒は威圧感を与えます。また、赤色などは体を大きく見せてしまいます。
活発さを出すためにあえてとりいれる方もいるのでこれは好みです。
作業着系は寒色が多いため、赤色を選択する場合、ジャンパーとなるはずです。
また、不意の事故防止のためにも黒系は避けたほうが良いでしょう。
夕方から夜間作業をする方はその点も含めて考慮してください。
ただし、これについては反射板やライトなので対策が立てられます。
作業着の色は薄緑や水色系が無難です。
若い方が灰色の作業着を着ると、くたびれた感がでてしまうので注意してください。
なお、組織として一体感を出すのであれば以上の説明を無視しても問題ありません。
たとえば、大手フランチャイズではブランドを意識して、ジャンパーや作業着の色を揃えています。
作業着の下 パンツについて
パンツ(ズボン)については作業向けのスラックス、ジーパンを履いておけば良いでしょう。
なぜ、下を揃えないのか? 私は節約のためでした。
しかし、職人さんが出入りするような集合住宅地や場所だと、
間違って声をかけられる機会もありました。
ヘルメットをかぶらず、作業服は上着だけ。下はジーパン。
職人さんはこんな服装はしません。
いわば便利屋をすぐに見分けられるような服装です。
若い便利屋さんがやりがちな服装ですね。
ただし、あくまでも参考例としてください。
前職で使用していた作業着をそのまま流用する方や、
作業着上下セットを着用し、さらに屋号入りのジャンパーを羽織る方もいますから。
女性の場合、室内の軽作業であれば私服の上からエプロンをかける程度でも問題ないです。
今は女性用のおしゃれな作業着も売っていますので確認してください。
作業服の夏用・秋冬用について
作業服は夏用・秋冬服用と種類がわけられています。
夏用や涼しく、秋冬用は暖かい生地設計となっているのですね。
「えー、どちらも買う必要があるの?」
そう思われるでしょう。ですが、安心してください。
そこまで高機能は作業着は要りません。
オールシーズンに適用した普通の作業着で充分まかなえます。
暑かったら薄着の上に羽織ればいいだけ。寒かったら着込めばいいだけですから。
どちらかと言えば、半袖を購入しておくか否かが重要だとおもっています。
ただし、野外作業においては状況に合わせて長袖を着てください。
虫刺されや日光によるダメージを防ぐ役割を持ちますから。
また、直射日光による水ぶくれ対策にもなります。
職人さんたちが夏場で暑くても長袖を脱がない理由がそれです。
「長袖の夏用・冬用、さらに半袖も買っておこうかな?」
つい悩んでしまいますね。
ですが、それほど気にしなくても私は大丈夫だとおもっています。
というのも、作業服は羽織るものであるためです。
夏であれば多少蒸れますが、薄着をすれば乗り越えられます。
冬でも中に着込めば良いですし、外での依頼の場合は
作業帽子も合わせるとグッド
作業着を上に羽織っただけでも不格好。なんか便利屋っぽさがない。
そういうときは作業帽(作業用の帽子)をかぶってみるのもありです。
なお、作業服と作業帽の色は合わせてください。
ちぐはぐ感がどうしてもでてしまうためです。
あえて色の違うものを取り入れ、活発的なイメージを与える効果もありますが、
それ上級者テクニックです。控えるのが無難でしょう。
なお、作業帽の使い方については別記事を参考にしてください。
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