目次
登録スタッフを検討する時期はいつ?
自分だけでは依頼がさばけない。
自分の苦手分野の依頼がばかり来る。
そのようなときは登録スタッフの募集を検討してください。
登録スタッフの募集は無料でできる。
登録スタッフを募集するのに一般的なのは求人広告を出稿すること。
出稿といっても、大事(おおごと)ではありません。
無料で求人広告を掲載できる求人サイトや、地域掲示板サイトが
ありますので、そこで募集をかけてください。
なかには電話番号・店舗の住所の明記を義務づけられている求人サイトもあります。必ず、規約や出稿条件の確認をおねがいします。
携帯電話・バーチャルオフィスでも求人サイトに出稿できる?
通常、固定電話と事務所住所がないと出稿できません。
審査基準が緩いと、悪用されるためですね。
実態があるかどうかの確認のために、法人番号の照会・事務所の
住所を求められるときもあります。
一方で、携帯電話やバーチャルオフィスの
住所でも受け入れてくれる求人サイトも存在します。
これなら駆け出しの便利屋(個人事業主)でも利用ができますよね。
今の時代、固定電話を引いていない便利屋さんも珍しくありませんからね。
信用面から固定電話とFAXは揃えておかないと依頼は来ない。
なんて言われていましたが、依頼は来ます。
借りているバーチャルオフィスの規約を確認すべし
ただし、注意してほしいことがあります。
それはバーチャルオフィス側の規約について。
格安のバーチャルオフィスを利用すると規約での縛りがあるんですね。
バーチャルオフィスの住所が検索結果に表示されないように
「住所を画像で表示」「該当ページをnoindex」をする必要があったりします。
noindexは、検索エンジンに登録しない設定だと捉えてください。
検索しても検索結果に該当ページは表示されないようにする設定です。
また、該当ページとは「特定商取引法」を表記しているページを指しています。
ですが、求人サイトにバーチャルオフィスの住所を登録すると
検索結果に表示されてしまいます。
求人広告の出稿側からはnoindex設定ができません。
求人広告なのですからnoindexにする意味がありませんから当然とも言えます。
すると、意図せずに規約違反をしている場合だってあるのです。
バーチャルオフィスを借りている方は、求人サイトに
住所登録する前に、借りているバーチャルオフィス提供会社の
規約を今一度ご確認ください。
周囲に内緒で便利屋をはじめた人も気をつけて
自宅を事務所としている方も安心できません。
求人サイトで出稿すると、出稿した情報(文章)は検索エンジンに
登録されます。検索できる状態となってしまうからです。
あなたが求人サイトに自宅住所を登録したとします。
便利屋の事務所を自宅にしている、「自宅兼事務所」形式ですね。
そして、便利屋をしている事実は周囲に隠しています。
ですが、あなたの知り合いが何の気はなしに、あなたの自宅住所を
Google(グーグル)やYahoo! (ヤフー)で検索をした場合、
あなたが便利屋をしている事実がすぐにバレてしまいます。
自宅住所をつかって、便利屋の登録スタッフを募集しているのですから当然です。
求人サイトに広告を出稿すると自宅住所が公開されるのですから。
なお、携帯電話番号でも同様です。
私用の携帯電話番号を求人サイトに登録してしまうと、身バレするおそれがあります。
友人・知人があなたの電話番号をネットで検索すれば一発アウトです。
ただ、隠れて便利屋をする人なんてほとんど居ないので気にせずとも大丈夫……ですよね?
ちなみに私は家族にも内緒で便利屋をはじめました。
便利屋色を消すと応募が増える理由
便利屋の認知度は広まりつつありますが、
まだ怪しいとのイメージはぬぐい切れていません。
業界に属している人、便利の内情を知っている人たちからすれば
「まともな商売」と理解しているはず。
行政・警察・探偵も弁護士も相手にしてくれないような
世の中のニッチな悩み抱えている人の助けになるのも便利屋の仕事のひとつです。
でも、こちらは理解していても相手が理解しているとは限りません。
便利屋は様々な職種に関わる仕事をしています。
そのため、類似業者が不祥事を起こせば便利屋も、
色眼鏡で判断されるおそれがあるためです。
復讐代行業者や廃品回収業者が便利屋を名乗って、
違法行為をした事件なんて珍しくありません。
また、人がやりたがらない仕事をするのが便利屋の本領であるため、
「なにか得体の知れない仕事している」と勘違いされやすいです。
実態はそんなことはまったくないのにも関わらず。
ただ、便利屋を非難する人は放っておいてもかまいません。
お客さんになりませんから。
いざというときに便利屋を頼ることとなり、ファン化する
機会もありますが、通常は無視の方針で問題ないでしょう。
ですが、一部の人には便利屋は胡散臭い業種だと考えられているのは事実。
この事実は求人広告を出したときにご理解いただけるはず。
アルバイト・登録スタッフを募集すると、なかなか人が来ません。
大手企業でさえ、求人には頭を悩ませているのですから当然とも言えます。
応募があったとしても冷やかしや、興味本位での応募が大半です。
あなたが運営する便利屋の認知度が高まれば、
このような輩は減少していくのでご安心ください。
でも、認知度があがるのなんて待っていられない。
そんなときに使える手があります。
それは作業・サービス単位で登録スタッフを募集する方法です。
「便利屋の登録スタッフ募集」ではなく、
「〇〇のお仕事の登録スタッフを募集」という形式で
募集をかけるのですね。
そうです。
実態はどちらもおなじ。表現の仕方の違いでしかありません。
便利屋の登録スタッフという大きな領域ではなく、
サービス・作業単位ごとに区切って表現しただけです。
複数の仕事をする便利屋業は間口が広いですよね。
そのため、応募をためらってしまう方が必ず存在します。
「興味はあるけど、どんな仕事をやらされるんだろう」と考えて、
おそれてしまいます。
応募してきた人の適正や時間の都合・希望などを聞いて
「あなたにはこの仕事をして貰おう」では駄目なんです。
最初から「あなたにはこの仕事の〇〇を任せる予定です」と
伝えておいてください。
「応募者」に伝えるのではなく、応募しようか迷っている
検討段階の人に対してです。
どのような仕事のどのような作業をしてもらいたいのかを
求人広告に明確に記すのです。
「引っ越しのお手伝いが主な仕事になります」と記載されていたのに
引っ越し作業後の部屋の清掃(原状回復)ばかりをやらせれていたら
「話が違う!」と、憤慨してすぐに辞めてしまうかもしれません。
それで、またおなじ求人広告で募集をかけ、
おなじような事を繰り返す。
それでは時間と費用を無駄にするだけです。
便利屋の求人広告でありがちな
という文面はアルバイト募集向けです。
単一の作業を任せる登録スタッフを募集したいのであれば、
そのまま単一作業専用の求人広告をだしてください。
基本として登録スタッフの運用は分業制です。
買い物代行サービスは日中時間の付きやすいスタッフA。
宿題の代行は元教職のスタッフB。
愚痴聞きの仕事は心理学を専攻しているスタッフC。
など。
このように適正に合わせて仕事を割り当てます。
アルバイト(便利屋スタッフ)と単一作業を任せる登録スタッフを
混同して求人広告をしている便利屋オーナーはすくなくありません。
対象を絞って、狭い範囲で募集をかけるべきです。
ありがちなのは以下のような文章だけで済ましてしまうパターン。
「どのようなお仕事をお任せするのかは、面談の後、連絡させていただきます」
これでは遅いです。
この仕事のこの部分を担当する人がいない。だからできる人に任せたい。
こう、言い切る形で求人の募集をかけてください。
〇〇代行で興味を惹く
各種代行サービスはすでに何度もメディアに取り上げられ、
認知度が高まってきています。
そのため、「なになに代行」というワードは
受け入れられやすい利点があるのですね。
これ、仕事内容を説明するときにも使えるんですよ。
もし、「~作業」「~の仕事」「便利屋のスタッフとして~をしてもらいます」
以上のような表現をしているのであれば、~代行に当てはめられないか考えてみてください。
「物品購入」「買い物のお使い」「代理購入」よりも「買い物代行」のほうが
受け入れらやすいです。なにより分かりやすい。
〇〇代行サービスとのタイトルで注意を惹き、
求人文章に詳しい仕事内容を説明する方法ですね。
また、登録スタッフに在宅でできる仕事を任せたい場合、
求人広告のタイトル欄に「在宅可能」という表記は必ず含ませてください。
ほかには「ご自宅勤務OK」「自宅でできるお仕事です」など。
求人サイトによっては「検索タグ」が使用できますので、
在宅というタグ付けをしてください。
求人文章には「お子様連れの主婦の方でもできるお仕事です」なんて
書いておくのも効果があります。
在宅仕事は専業主婦が主力層ですからね。
求める属性の方たちに刺さる表現が大事です。
自宅でできる在宅仕事は人気のカテゴリーのひとつです。
適切な表現を使えば応募が 1件もないことはまずありえません。
以上です。
私は今回紹介した方法と「Q&Aコンテンツ」(FAQ・よくある質問)を
使って、100人以上の応募者を無料で集めました。
100人以上は面倒なのでカウントしていません。
ただ、主力となるのはやはり2割程度だったのをお知らせいたします。
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無料で利用できる求人サイト 厳選3つ
求人Free
求人Freeは、便利屋・解体業・引っ越し業など、
多くの現業系が登録している求人サイトです。
無料かつ、集客力も持っている老舗サイトなのですが、
ここ数年で事前審査が厳しくなっています。
企業登録をするには固定電話が必須。
フリーメールアドレスは不可です。
便利屋を法人化し、本格的に運営していこという方にはお勧めですが、
「とりあえず求人広告をだしてみよう」という感覚の人には
ハードルが高いですね。
シゴトの森
本命ですね。かなり門戸が開かれている無料の求人サイトです。
個人事業主であっても求人ページを作成でき、募集をかけられます。
すこしあやしげな仕事でも掲載してくれるので、文字通り本当に
あやしい業者も求人を出しています。
求人広告をだすには電話番号が必須です。
携帯電話番号でも登録可能なので、固定電話を
わざわざ引きたくない方でも安心。
ジモティー
無料で利用できる求人サイトは、集客面が頼りないのが普通です。
無料ですから文句はいえません。有料プランにする人もいるでしょう。
ただ、このジモティー。なかなかあなどれません。
物品交換や物の譲渡サイトとして利用する人もいる一方で、
求人サイト(求人機能)として活用している便利屋さんもおられます。
事実、私も利用していました。
当時、ジモティーは無料の求人サイトとしては新興勢力。
そのため、期待はしていなかったものですが意外と応募があり、
おどろいた記憶があります。
ジモティーの求人であれば、ジモティーから連絡をとるのが
規約通りの行為。しかし、ジモティーの求人広告を見て、
本サイト(私のウェブサイト)から問い合わせてくる人もいたほど。
応募総数は「シゴトの森」よりすくない結果となりましたが、
いま、募集をかければジモティーに軍配があがるかもしれません。
ジモティーで無料で募集をかけた結果-参考画像
なお、ジモティーは他求人サイトと異なり、評価機能が存在します。
応募連絡を無視しつづけると低評価をくだされるおそれがあります。
応募連絡があったらなるべくはやく返信しましょう。
私は忘れて失敗しました。
私は数十人規模でちょっとした組織、といいますかネットワークを
つくる必要があったので他の求人サイト・電子掲示板も利用しました。
通常の便利屋業務であれば、「シゴトの森」と「ジモティー」で
十分間に合うでしょう。
まとめ
- 個人の便利屋でも無料で求人サイトに広告をだせる(出稿できる)
- 求人サイトに出稿するときには審査がある
- 求人サイトに出稿するときに必要なのは電話番号と事務所住所の情報
- 求人サイトに出稿したら、携帯電話番号が公開される
- バーチャルオフィスでは企業登録できない求人サイトもある
- 作業やサービス単位で募集すると応募が増える可能性が高い
- 在宅仕事は人気