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「開業したばかりの便利屋はポータルサイトを利用するな!」の主張と反論

投稿日:2020年11月3日 更新日:

今回はすこし業界の裏側についてお話します。
主題はある意味、タブーとなっている「物申す系」便利屋さんについて。

自身はすでに確固たる地位を築き、云十年。
暇もできたので、これから開業する後進になにかと言いたい。

このような方々の話を真に受けていいものか?

彼らは云十年前に「その」方法で上手く行ったのかもしれませんが、
あなたがその方法で上手く行くとは限らないのです。

ときにはすこし疑問が残る主張をされる方もいます。

「あれ、それってもうすこし別の利用法もあるよね?」
「いやいや、この状況では上手く行くよ。昔ならいざ知らず」と。

なので今回は参考例として「ポータルサイト」の集客利用論も
からめて「物申す系」便利屋さんについてお話させてもらいます。

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ある日、相談を受ける

あちがちな相談があります。

それは「ベテラン便利屋さんの助言に沿ったのになかなか成果が出ない」。

「以前は成功されて数店舗まで事業を拡大した人」
「現在も便利屋業をしながら後進を育てている業界ではちょっとした有名人」

このような方々に助言を求めたり、有料指導をしてもらったけれど
なかなか成果があげられない方がいます。

原因をはっきりいうと「情報の親和性」がなかったから。

親和性とは端的に言うと「合う、合わない」です。

人によってはばっちり当てはまり、上手く行く。
けれど自身にとっては当てはまらないので失敗しやすい。

おなじ情報でも受け手側にとっては
有益となる場合、ならない場合があるのです。

要は情報源を見誤ったからですね。

なにもその道運十年のベテラン便利屋さんが悪いわけではありません。

教える側の運営スタイル・主力サービス・出発点・
資金の量・教える技量などによって、合う合わないが
発生するからです。人と人の相性だってあるでしょう。

だからこそ、可能であれば自分と同時代を生きた方、
似たような境遇・環境で便利屋をスタートさせた方に
教えを請うのが最良なんですね。

ただ、便利屋開業の情報はまだまだ古臭いです。

私が便利屋をはじめた6,7年ほど前まではひどかったです。

いまでもそうわかっていないのですが以下のような話をする
便利屋さんが見受けられました。

「タウンワークに掲載していれば依頼は来る」
「地元の情報誌に広告を出稿するだけで問題ない」
「ホームページを開設すればどんどん電話が鳴る(依頼が来る)」

便利屋黎明期から成長期の前期付近の話ですね。

うまく先行者利益を得られた方たちが、その時代にばっちり合っていた
手法に固執。その手法を使えばまるで成功するかのように教えている。

ありがちです。

私が便利屋を開業した頃もひどかった。
ですが、今でも一部分については時代にそぐわない話を
している先達はめずらしくないのです。

ネット集客を毛嫌いするこの道数十年のベテラン便利屋さん

私のもとにある相談が舞い込みました。
相談者は便利屋の開業を検討している男性(以下、Aさん)。
現在はフリーター。年齢は28歳。

Aさんは開業に向けて情報を収集中の段階。

ネットを巡っていると疑問が生じたので
私に相談してきた、というのが経緯です。

なお、この時点でAさんは某ベテラン便利屋(以下、B)さんから
アドバイスをもらっていました。

その内容をまとめると以下になります。

「若い奴らがネット集客だと言っているがチラシ配り(ポスティング)だけで十分」
「ポータルサイトは使ってはいけない。仲介料が発生するし、口コミも書かれるので
初心者が登録するべきではない」
「だからチラシだけに絞ってするべき」

ネット集客におけるポータルサイトの効果を否定しています。
おかしいですね。

これにはネット集客も視野にいれていたAさんは疑問におもったそうです。

ポータルサイトで集客に成功している便利屋もいますからね。

Aさんの疑問は以下。

「新規参入者はポータルサイトの利用は控えるべきのか?」

この疑問にBさんの主張も含めて考えていこうとおもいます。

まず、明確にしておきたい点がひとつ。
便利屋さんに向けられているポータルサイトの中には
評価機能がないものも存在します。

便利屋を開業したばかりで、ネットによる集客に困っている
方に向けた個人運用系のポータルサイトも複数存在します。

くらしのマーケットを代表とする「仲介サイト兼ポータルサイト」と、
純粋な窓口となる無料系のポータルサイトを混同しておられるのかもしれません。

開業初期は集客力なんてありません。
なので、すでにお客さん候補がいる場所で宣伝するのが効果的です。

それなのにポータルサイトをはなから否定するというのはおかしな話です。

簡単にBさんの言い分とその私なりの反論を以下にまとめます。

開業したばかりの便利屋はポータルサイトは利用してはいけない?

1.「開業初心者は実力が不足している。悪い評価をされるから
ポータルサイトは使用するな」

→評価機能のないポータルサイトを利用すれば問題なし。
ポータルサイトに登録していなくても、あまりにひどい作業をすれば
どっちみち悪評はネットに書かれてしまいます。

ポータルサイトに悪評が記されなくとも、
職業別・サービス別・地域別の掲示板に悪評が書き込まれるおそれがあります。
リスクはそれほど変わりありません。

2.「ポータルサイトは仲介料が発生するから駄目だ」
→自分の代わりにお客さんを見つけてもらったのですから、
仲介料を払うのは当然ですよね。

新規客を獲得するのは慣れている方でもとても労力・費用が
発生する作業です。その作業を肩代わりしてくれたのですから
対価を払うのは当たり前です。

とくに集客力がない初期においては、有効な場面もあるでしょう。

また、先述したように仲介手数料が発生せず、
無料で登録可能はポータルサイトは存在します。

仲介手数料が発生しないポータルサイトを利用すれば問題ありません。

3.「価格競争に陥ってしまう」
→ポータルサイトに登録している各業者はその点を危惧しているので
大抵相場が定まってきます。価格競争が熾烈なポータルサイト(場所)・
サービスであっても開業初期ならば経験や実績を得るために一時利用するのはあり。
なぜなら、実績を得るための仕事も受注できない新規参入者は
めずらしくはないからです。

B氏の姿かたちを捉える

話を聞いていくと大体B氏の形が見えてきました。
以下、Aさんとのやりとりの流れです。

私「B氏の名前をお聞きしてもよいでしょうか?」
Aさん「それはできません」

私「もしかしてB氏のご年齢は50代頃でしょうか?」

Aさん「はい。なぜわかるのですか?」

私「(理由は伏せて)おそらく20年前頃に起業していますよね?
ここ5、6年ほどに脱サラして便利屋を開業した方ではないとおもうのですが」

Aさん「当たっています。その通りです」

私「あと、Bさんは前職で得た技能を元に便利屋を開業したパターンですよね?
フリーターから一念発起して起業したタイプではないはず。
すでに他業種で起業していて、サービスを拡充していくうちに
便利屋となったタイプという可能性もありますが今回はないでしょう」

Aさん「もしかしてBさんとはお知り合いですか?」

Bさんの姿を捉えられた理由

私がBさんの起業背景や現在の年代など、
姿を見事言い当てられた理由はなにか?

実は、今回はたまたま当たっていた、というのが真相です。
外すときはおもいっきり外します。私は。

ただ、それなりの根拠は存在します。

便利屋業界の浮き沈みといいますか、波を考慮すれば
おおきく外れることはありません。

便利屋業界にも波があるのですね。

その時代に起業した便利屋が抱きやすい考え方の傾向とも言えます。

便利屋はどのように周囲から認知されていたのか、
有効な集客方法・流行していた売り文句や便利屋運営の考え方など、
当時の便利屋の特徴というか、思考が時代によって変わっています。

その波のどの地点で便利屋を起業し、運営していたのかを
考えられると、その人の年齢・立場やバックグラウンド(人生背景)に
アタリをつけられるからです。

書籍や便利屋さんの話を聞いておけば大体わかってきます。

どの年代のどのような立場から出発した方がどのような事柄を述べるのか。
便利屋を数年すれば自然と身に付くとおもいます。

では、Aさんは誰に助言を求めれば成功率が上がるのか?

ずばり言うと、Aさん自身に近似している人物。

理想はAさんと同年代またはすこし上くらいの年齢。

同じようなフリーターを出発点としており、
土台となる技能も持っていない。

けれど、軌道に乗った人物(先行者)です。

それでいて自身の成功した理由や仮定をちゃんと
説明できる人であれば言うことなしです。

つまるところは情報の親和性です。

「チラシだけ配っていればいい」の罠

知名度も実績もない開業初期においては、
チラシを配ってもなかなか受注できません。

今の時代、リアルでの集客とネットでの集客。
この2輪をまわしていかないと個人はむずかしいでしょう。

たまのチラシ配りだけで集客が済むのは
すでに一定の地位を築いた便利屋さんだけです。

具体的には年間の離脱者を埋め合わせるために
チラシ配りをする方たちですね。

※補足説明。1年間で必ず何割かの顧客は去っていきます。
その顧客をここでは「離脱者」と呼んでいます。

開業したばかりの人がとる方法ではありません。

上手く先行者利益をとれた方の時代にそぐわない
成功談を真に受けると失敗するので注意が必要です。

私もそれでいっぱい失敗しましたから。

ちなみに1990~2000年初頭あたりに
開業した便利屋さんはチラシ偏重型になりやすいです。

業界の裏側

便利屋開業について数年間いろいろと携わってきました。
やはり感じたのは先達の影響力。

若い人たちはどうしても肩書や成功した方に助言を求めてしまう傾向にあります。

それは仕方がありません。情報を入手できず、
見る目も養えていないのであればそうするのが普通です。

ですが私も犯した間違いはしないように伝えておきます。
あまりに古臭い手法、今のあたなに適さない手法ばかりを
伝える先達には注意してください。

数年前には以下のような先達をすくなからず見かけたものです。

便利屋成功者の先達Aさんの考え
「私便利屋を開業して成功した。
長く苦しい日々を乗り越えていまの成功がある。
いまでも現役の便利屋だ。
ただ、体力の衰えはいかんともしがたい。
実作業は若いやつらに徐々にまわすようにしよう。
暇すぎるのも嫌なので、あまった時間で後進を
育てるためにすこし手伝いをしてやるか」

で、助言を聞くと時代にそぐわないありがたい助言が大半。
結局は精神論にいきついてしまいます。
※すべての方に当てはまるわけではありません。

理由としては時代の変化があげられます。

有効な集客ツールもお客さんの価値観も業界の状況も
先達Aさんが活躍してきた時代とは変わっています。

勘違いされた先達は「成功した地点」からおっしゃりますからね。
受け止めるほうは大変です。

ただ、先達から学べる点も多いのはたしか。

接客の方法は不変であるので、接客についての気構え・接客方法について
十分に学べます。しかし、長い話に付き合わされなくともこのうような
情報は本に記されています。

「じゃぁ、耳を傾ける必要はないんじゃない」
と、問われると反応に困ります。

先達とのパイプをつくるために我慢するなら良いのですが、
そうでないならばあまり話に付き合う必要はないです。

私も便利屋をはじめたころは先達(ご年配)の方の意見に耳を傾けていました。
しかし、間違いをなんども犯したあと、やめました。

過去の成功例に囚われてばかりだと感じたからです。

とくに顕著なのは「集客面」について。

昔と比べて集客ツールも増えています。

いまは「ネットに広告をだせば電話がひっきりなしにかかってきた」時代ではありません。

前の時代に成功した先達だからといって、
今の時代に便利屋で成功を目指すあなたに有益な情報を
与えられるとはおもわないでください。

「若者は老人の話に耳をかたむけろ」
「先達の話は素直に受け入れろ」

素直に信じると私みたいに何度も失敗を繰り返すことになります。
多少は疑いの気持ちを持って話を聞くのが良いでしょう。

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