ネット集客の一貫として自作のコンテンツ(ウェブサイト)を
運用していくのであれば強者のミート戦略に対処・予防する必要があります。
対処法・予防法を知っておかないと、まさに骨折り損のくたびれ儲けとなるでしょう。
大手に真似されたら敵わない
便利屋を開業した方を待ち受けるのはなにか?
競合との戦いです。これはずっとつづきます。
けれど安心してください。
競合に目を付けられるのはそれだけ実力をもった相手だけ。
ほとんどの方はそれほど脅威とはみなされません。
しかし、あなたに実力があった場合は別です。
敵として認識されるでしょう。
「む、こいつやっかいな存在になりそうだな」
「こいつが参入してきてから客数が減少している」
「若い芽のうちに潰しとくか」
など。同業他社の悪意の標的とされてしまいます。
ミート戦略
それほど力量の差・規模の差がなければ放っておいてもかまいません。
しかし、その地域の大手から目をつけられるとやっかいです。
それはなぜか?
ランチェスター経営戦略で言うところの
「ミート戦略」を採用される恐れがあるため。
ミート戦略の怖さはされた方でないとわからないかもしれません。
ミート戦略とは簡単に言うと、真似っ子です。
あなたが Aという施策をとれば競合の大手業者もAという施策をとります。
あなたの行動にかぶせてくるのです。
それも、大手は信頼性・資本面ではあなたより明確に上。
あなたからすれば大手は「猿真似をしている者」でしょう。
しかし、事情を知らない消費者からすればあなたこそ
「猿真似をしている胡散臭い業者」なのです。
この戦略をとられてしまうと弱者側はなにも手出しができません。
後出しじゃんけんを強いられているようなものですから。
ネット上でもミート戦略が採れている
ミート戦略はリアルではなく、ネット上でもおこなわれています。
そのなかでも問題となっているのが後発のインデックス登録です。
たとえば、あなたがコンテンツをつくったとします。
「簡単にできるシンク磨き」でも
「100均で揃えられる組み立て代行に使えるツール」
でもかまいません。
とにかく、あなたの便利屋で培った知識・経験を
活かしてコンテンツをつくりました。
コンテンツ(記事)をネットにアップ。
あとは検索エンジンへの登録を待つだけ。
頃合いを見計らい、検索エンジンで自分のコンテンツを検索してみました。
すると、上位に表示されているのは競合他社(以下、A社)のコンテンツです。
大手の記事の公開日はあなたより後。
そして肝心の中身はあきらかにあなたの
コンテンツを参考にしたとおもわれる内容。
ほぼパクリ・盗用と言っても差し支えない内容です。
でも、検索エンジンの表示順はA社が上です。
あなたが苦労して書いたコンテンツは実質的にA社に奪われてしまいました。
A社より先にコンテンツを書き、ネット上に公開したのはあなたです。
ですが、先に検索エンジンに登録されていたのはA社です。
ほぼ同じ文章であれば、先に検索エンジンに登録(インデックス)された
側がオリジナルと判断されます。
状況によってはあなたこそが、A社のコンテンツを真似した者として
認識されるわけです。
これで、あなたの競合相手であるA社は、
合法的にあなたのコンテンツの乗っ取りができました。
もっと悪質になると、コピーサイトをつくってあなたの
ウェブサイトの評価を貶めるでしょう。
ネガティブキャンペーンのひとつの方法です。
あなたがつくったコンテンツを、先回りして検索エンジンに登録。
それだけであなたのウェブサイトの評価を下げられます。
ある程度の文章が書けて、SEOや各種ツールの知識が
ある人であれば十分にできる行為。
悪質なミート戦略としては古臭いのですが、いまだに有効です。
では、強者のミート戦略や、コピーサイトからあなたの
ウェブサイトを守るにはどうしたら良いのか?
コンテンツ被りを避けるには?
簡単です。コンテンツをつくったらすぐに登録エンジンに登録するだけ。
「え?けど、何もせずとも検索エンジンに登録されるけど?」
はい。その通り。でも、それだと遅いです。
クローラーを待つと、競合他社に先に類似コンテンツをぶつけられます。
具体的には以下の施策です。
1.Google Search Console(旧ウェブマスターツール)で、
記事の登録申請(インデックス登録をリクエスト)をする。
2.ワードプレスのプラグインを使用する
(Google XML Sitemaps・WebSub/PubSubHubbubなど)
※ワードプレスを使用している場合
以上。
クローラーの訪問頻度を高めるためにも、
定期的に更新をするという手段も有効です。
あなたのウェブサイトが成長するほどにコピーサイトや
大手のミート戦略におそわれる可能性が高まります。
予防策としても、コンテンツをつくったらすぐに
インデックス登録の申請をするという一連の流れを
忘れないでください。習慣化してください。
中小企業のウェブサイト担当者(ウェブ担)であれば
かならず守っている手順です。
ただし、あくまでも検索エンジンに
対しての評価を守る方法に過ぎません。
大手よりも先に有益なコンテンツを
あなたがつくったとしても、大手が真似すれば
大衆はそちらになびきます。
いちばんの対策は
「大手に目をつけられないように派手に目立ち過ぎない」でしょう。
目立ちたいのであれば力を蓄えてから目立ってください。
ある程度、コンテンツを充実させてから、
宣伝をするようにすれば開業初期から
真似っ子される可能性は低くなります。
力のない開業初期は「隠れて儲ける」方針を
採用しても、なにも恥じることはありません。