謝罪代行業者はすぐ「泣ける」?
先日、フジテレビの番組「ホンマでっか!?TV」に
謝罪代行業者について触れられていました。
言及したのは経済評論家である門倉貴史氏。
そこで気になったのは、「謝罪代行をする役者すぐ泣ける」という点。
役者はすぐ泣けるという感じで話題となっていましたが、
力量としてはかなり上の役者となります。
それも謝罪代行をするスタッフのなかでも一握りです。
謝罪代行会社は、依頼にあわせて派遣可能地域・年代別・容姿ごとに
スタッフを募集しています。リスト(名簿)があるんですね。
スタッフリストです。そのなかからお客さんの要望にあわせて
「この案件はAさんに任せよう」と、セッティングするわけです。
スタッフは普通のサラリーマン・主婦から、
元劇団員・現役劇団員・元俳優・現俳優など多種多様です。
すぐ泣ける、状況にあわせてアドリブができるのは
演技訓練を積んだ人だけ。
そのなかでもすぐに泣ける人物はすくないのが通常です。
その前に、技量のある演技経験者を見つけるのに苦労します。
さらに、スタッフに応募してくれたからといっても、
「今日は公演があるので」と、断られる可能性もあるのです。
門倉氏がどこでこの情報を入手したのかは分かりません。
しかし、この情報源となる謝罪代行屋または会社はかなり
人材に富んでいると予想ができます。
専門とする業者でも難しく、一般便利屋でもなおさらでしょう。
すぐ泣ける技量を保有する役者(スタッフ)を依頼者が求める
地域に派遣~セッティングするのは運営側の仕事です。
これが円滑に行なわれるとしたらまず上位層の、
稼いでいる業者だと断言できます。
設定を覚えられるかどうか
実際は、泣く行為が必要とされる場面はそう多くはございません。
「私は泣く演技ができないから謝罪代行のアルバイトができない」と、
嘆く必要はないのですね。
演技というよりは「設定」を覚える、アドリブができるという技量が求められます。
すこし言い間違っただけで先方から疑念を抱かれることはしょっちゅうですので、
記憶力が良い人物ならばまずスタッフに加えてもらえるでしょう。
ただ、悪戯応募・音信不通となるのが日常茶飯事ですので
本気で謝罪代行バイトをしたければ明確に意思があることを
募集元に伝える必要があります。
謝罪の方法ですが、微妙に謝罪代行会社ごとに違うようです。
ただ、基本的に通常マナーを元にしているので、
社会人として謝罪の場に立ちあっった人、
同席した経験のある方であれば問題ないはずです。