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マインド(考え方)

中高年の脱サラ組みが陥る典型的パターン

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脱サラ起業者が失敗する原因とは?

中高年、それも会社で一定の地位を築いた方は社員思考に染まっている
傾向があります。

兵士(戦士)階級の感覚のままでいるから失敗するのです。

中高年の脱サラ組みはなぜ失敗するのか?

大多数の元中高年サラリーマンは、リストラの憂き目に遭ったとしても
ビジネス界で生き残ってきた方たちです。
なかには営業成績NO.1だった歴戦の猛者もいるでしょう。

それなのに社会経験が浅い若者よりも稼げない。
これはどういうことなのでしょうか?

若い便利屋にとってレジェンドともいえるのが
長年便利屋を続けてきた中高年の便利屋です。
ですが、脱サラ組みの中高年便利屋は脅威と捉えていません。
なぜならすでにマインドで勝っているからです。
儲けている若い便利屋がおもっているのは、
「どうか、そのまま会社員時代の経験を引きずっていてくれ」です。

わざわざ弱点を教えてあげる者はいません。
もし、便利屋修行にきてもこの点を中高年に
教える甘い方はいないでしょう。

組織ではよくあることのひとつ。
いままでは優秀だったけれどポジションが変わる、
また年齢があがると「無能」となるパターン。
このパターンに陥りそうな方はわざと若い部下に
仕事を教えない。わざと失敗するように誘導する。
讒言を上司にし、排除するよう働きかける。
自分のポスト(席)を奪われないために必死です。
ですが、いちど会社の庇護からはずれれば
一気に価値・能力※は低下します。
※会社によりかかった能力。自己の能力ではありません

お膳立てされた環境に慣れている

不景気ないま、便利屋の開業希望者も多種多様となりました。
以前のように会社からはじかれた人間が再起をかけて~ではなく、
社会でばりばり働いてきた方がさまざまな理由で便利屋起業を試みています。

全体的に希望者の底上げがされているように私は感じています。

会社員時代は部下持ちで大きなプロジェクトリーダーだった方や、
部長・課長だった方。十数人の従業員を抱えながら数十年
会社を守ってきた社長など。

どういう経緯で便利屋を希望するようになったのか
不思議な方たちが押し寄せてきています。

不思議ですよね。
社会の最前線で戦い、一定の戦果をあげてきた人たちです。
他に就職の口もあったはずです。
でも、みずから起業するという心意気はすばらしいと思います。

ですが現実は厳しい。
会社員としては敵なしだった方でも起業家になった途端うまくいかない。
それどころか、社会経験のないような20歳そこそこの若者のほうが
うまく便利屋を運営している。どういうことでしょうか?

「勉強しなくちゃ」病

輝かしい経歴を持った方、それも40代以上の中高年の方がとる
行動はある程度決まっています。

便利屋開業には勉強しなくちゃならない。
こう思っています。

たしかに勉強は必要です。ですが、その勉強方法というのは
「教えてもらう」ことに偏っています。

だからこそついセミナーや便利屋開業研修・作業実習に
1度体験すればまったく必要がない、座学に数十時間をかける。
講習代金はそれだけで10~20万。
前金で100万円で研修費を支払いほっと一安心。

これで便利屋になれると思い込む。

なにか知識を得るには「先生」が必要だ。
技術を身につけるにも「講師」が必要だ。
作業をこなすには作業手順が書かれている教科書・マニュアルが必要だ。

まさに学校・会社と同じ。
指導してくれる人物・マニュアルがないと安心できないのです。

歳を召されているほどこの傾向があります。

まずは勉強。机にかじりついてひとつひとつの作業手順を反復。
これで実践の態勢が整う、と。

便利屋開業者を対象としたセミナーや研修提供会社が潤うはずです。

同じユニフォーム(作業着)を着せればまさに学校とかわりません。

中高年を待ち構える落とし穴

もう1つ、脱サラ中高年によくあるパターン。
過去の成功者を師とあおぎ貢ぎ、結局大損してしまうパターンですね。

まず、過去の成功者の真似をしても稼げません。

いまでは便利屋オーナーが書いているブログがわんさか溢れています。
なかには有料で「指導」「コンサルティング」をしている方も
見受けられます。共通しているのは中高年だという点。
※若い人もいますが彼らはどちらかというとネット集客に重きをおいています。

言っておきますが、あのような方たちはすでに自分の商圏を築いています。
長い年月をかけてファンと化した顧客を獲得して、
もはやその商圏内では敵なしの立場です。
土台ががっちりと築かれているのです。

土台どころか城を築いてさえいます。

一方、これから脱サラ起業しようという方の
ほとんどは土台がありません。

いちから築き上げる立場です。

平坦な地があればまだマシ。
それどころか鬱蒼とした草地を整備することから
はじめる方もいるでしょう。

過去の成功体験も陳腐化しています。

それなのに時代に合っていない方法論をさぞ今でも通用するように
説明している成功者だっているのです。

中高年は中高年の話を聞く

時代にあっていない過去の成功論ばかり
もちろん、商売の基本となる精神論や方法論は
時代が移り変わっても陳腐化しないでしょう。

でも、中高年の方は見栄えがよい精神論が大好き。
過去の成功者の「前例」が大好きです。

過去の成功者の教えの通り、時代にあっていない方法を
土台も顧客もないのに使っていたらジリ貧になるのは当然なのに。

そのことを若い人が注意してもまず聞き耳を立てません。
善意で忠告をしたとしても「うっとうしい」と一蹴されるだけ。

私も経験したことがあります。

いま思い返せば一方的な押し付け意見だったかもしれないと反省しています。

だって脱サラした中高年者からみればいくら現役で便利屋を
営んでいたとしても若造は若造なんです。

役職持ちだった自分より「下」の存在です。
課長であった自分より下。
営業成績が社内1番だった自分より下なんです。

でも、この年齢差・社会的経験の差というのは
脱サラ中高年者の譲れないプライドなんですね。

良い作用もしますし、悪い作用もします。

20代30代の方にはピンと来ないかもしれませんが、
むかしは「所帯をもってい一人前」とされていたので
「独身」というだけで舐めてかかってくる方もいました。

会社員(従業員)という土俵では確かに上位に属していたのでしょう。
しかし、ちがう土俵にあがればまったくの対等な立場です。

でも、脱サラ組みの中高年はカモだって言ってるのに
聞こうとはしません。

聞いていたとしても「それは違う。社会人経験の多い俺のほうが正しい」
と、心で思い込んでいます。

なので、会社員のプライドを保っている方は
自分と同じ年齢か、上の年齢の成功者へ指導を仰ぐのです。

けれど、その方たちは教える立場になってもう十数年も経っている。
現場から離れて実態を把握していないのに、時代遅れの前例で
ものを話してしまう。

そして、一方的に教えを受けた脱サラ中高年はそれを鵜呑みにする。
で、赤字をだして早期撤退。

残ったのは借金だけ。
借金を抱えなくとも貴重な時間と、老後の蓄えを消費した人もいます。

それからお決まりのパターンですね。

会社員であったら定年をむかえた身体に鞭打ってスーパーやコンビニ、
または倉庫でアルバイト。

会社員時代であれば時給換算で3千円以上だったのにいまでは860円。

これでもまだマシなほうです。

過去の成功者の教えを時代に合わせて修正していける方はほんの一握。

それでもあたらしい脱サラ起業者が生まれるので心配はいりません。

便利屋のFC(フランチャイズ)や独立支援会社からすれば
中高年が起業に成功しても失敗してもどっちだって儲かるので
わざわざ真実を話すことはいたしません。

かといって若い方たちも脱サラ中高年を「面倒くさい奴ら」と
思っているので触れようとしません。
かまう時間があればチラシの1枚でも配ったほうが有意義だと感じています。

そうして孤立していくのが妙なプライドを持った方たちです。

過去(会社員時代の)実績は華々しくても
深夜のスーパーで働いている人の実に多いことか。

会社員時代の成功体験に執着するから

経験の多いことは確かに有利に働きます。
でも、会社員時代の成功体験がそのまま今の仕事に通用するわけではありません。

前職で高い役職に就いていた方にありがちなのが
過去の成功パターンに執着してしまうことです。

夫婦でうまく便利屋を経営できていても、
従業員を雇い入れると失敗してしまう原因のひとつでもあります。

部下という存在があらわれるとつい、前職(中間管理職)の癖が
抜けきれず事業規模に似合わない責任を負わす方もいます。

フリーター経験しかなく、一見ちゃらんぽらんな生活をしてきた
人がなぜかうまく行ってしまうのはこういう固定概念がないからかもしれません。

逆に、会社員時代の「前例主義」「上に尽くすが下に過酷にあたる」という
癖が抜けきれない人はこの洗脳を解いていくしかないでしょう。

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なんいせよ会社員時代の思考のままでは文字通りの
弱肉強食の現場では潰されます。

会社の庇護下にないのを認識してほしいです。

簡単な仕事をあえて複雑化してプロジェクトチームをつくって
長い期間を経てからようやく実行に移す。

このような無駄な仕事をしてきた方にとっては
起業は苦行でしかないのかもしれませんね。

サラリーマン思考を脱却した中高年は強い

中高年の方、それも定年脱サラ・早期退職組みは
会社員生活を長くつづけています。
会社員として最適化されているのですね。
だからこそ、役職や歳相応のポジションにつけたのです。
そうしねければ会社内部で生き残れなかったためです。
でも、起業するとなるといままでの、
「会社員の処世術」「会社員の成功術」が通用しなくなってしまいます。
なので、会社員としては優秀な人物でも自分で商売をはじめると
失敗するケースが多いのです。

しかし、伊達に長いあいだビジネスの最前線で戦ってきたわけでありません。
この会社員時代の思考から脱却するといきなり稼ぎ出してしまうのも
中高年の脱サラ組みでもあります。

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