注意喚起として記します。
便利屋をはじめた方に向けた記事です。
アフィリエイト報酬に絡む依頼に注意
便利屋はさまざまな依頼が舞い込みます。
しかし、なかには受けてはいけない依頼(仕事)があるのですね。
資格の有無や違法性の高いなどの差はあるので、一概にはこれがダメだとは申せません。
なので当記事では現業の便利屋さんでも間違える2つの依頼についてだけ紹介します。
アフィリエイト報酬に絡む依頼は「詐欺」となる?
まず、アフィリエイト報酬が絡む依頼(以下、アフィ依頼)は受けてはいけません。
アフィリエイト報酬が絡む依頼とは、
依頼者がアフィリエイト報酬目当てに頼む作業を指します。
依頼者がアフィリエイターであり、成果報酬発生のために
便利屋を利用する依頼と捉えてください。
たとえば、ありがちなのは以下に該当する依頼です。
- 覆面調査
- 代理アンケート
- 代理見積もり
- 代理購入
- 代理の資料請求
など
覆面調査といってもむずかしい作業ではありません。
依頼者が指定する脱毛サロン・美容院、エステ店に赴き、サービスを体験。
その後、依頼者に感想文を提出するだけです。
しかし、その前段階として指定のリンク(URL)を
踏む(クリックする)ことが条件となっています。
指定のリンクを経由して予約・申込みをしないと料金はもらえません。
なぜか? それは依頼者が損するため。
どうやって依頼者の利益になるのかわからない
ような依頼でも、ちゃんとカラクリがあります。
そうです。アフィリエイトです。
すでにあなたもお気づきのとおり、アフィリエイト報酬が目的です。
簡単に言うと、便利屋をアフィリエイト報酬を得るためのダシとして使い、
共犯にしようというわけです。
依頼者には、依頼料金とアフィリエイト報酬の差額が懐に入ります。
(例)
アフィリエイト報酬が8,000円。
依頼料金が3,000円だとすれば5,000円が依頼者の利益となります。
なので、便利屋に依頼する方は、相場度外視の料金を求めます。
依頼料金が低ければそれだけ儲けが大きくなるのが理由です。
捉え方によっては両者ともwin-winな依頼とも言えるでしょう。
ですが規約違反です。また、違法となるおそれがあります。
詐欺罪に問われるかもしれません。
不当に企業から金銭をかすめとっている、
とみられてもおかしくはないでしょう。
なお、覆面調査だけではなく「代理購入」
「代理の資料請求」もほぼ同じ構図をしています。
資料を請求するだけでも数千円が貰える「案件」があるんですね。
その資料を自身が設置したアフィリエイトリンクを踏んだうえで請求してもらう。
これだけで数千円の利益が発生します。2,000円までなら利益が十分貰えるので、
この金額内で受けてくれる他人(便利屋)を探せばいいだけ。
以上のような仕組みがあり、その仕組みを不当に利用する方もいるのです。
ちなみにアフィ依頼をする方の主戦場は副業募集サイトに移ったようです。
知識もない方や、わかっていながら共犯になり、小銭を稼ぎたい方がいるからです。
コロナ前よりもひどくなっていると個人的には感じました。
しかし、アフィ依頼を便利屋にする方はいなくならないでしょう。
そして、狙われるのは儲かっていなさそうな駆け出しの便利屋さんです。
なぜなら、アフィ依頼は安いうえに面倒な依頼と相場が決まっているため。
一定の手続きをしないとアフィリエイトの成果として認められません。
報酬を貰うためのステップ――報酬発生条件――が必ず存在します。
そのため、細かい指示・要望が重なります。
また、値引き交渉を求められるのもアフィ依頼の傾向です。
よって、安いうえに作業量が多い依頼となってしまいます。
安いけれど簡単な依頼なら、まだ我慢できます。
しかし、請ければ請けるだけ作業量が増え、さらに違法性が
問われるとなればもう貧乏くじみたいなものです。
正直、あなたが損するだけ。なのでアフィ依頼は請けないでください。
便利屋がする覆面調査について
便利屋サービスのひとつとしてあるのが「覆面調査」
ステリーショッパー的なサービスです。
しかし、探偵の届け出をしていないのに同様のサービスをメニューに
掲げている便利屋さんをたまに見かけます。
危険です。無資格者の覆面調査サービス違法です。
しかし、グレーとされているのか注意勧告を受けたという報告はありません。
※あくまで私の周囲においては
便利屋さんのなかには「聞き込み・尾行が発生しないのであれば大丈夫」との
認識をもっている方もおられます。
ですが「実地の調査」が作業に入っているため、
素人判断ですが違法だと解釈もできます。
無資格の便利屋さんがアフィ依頼をしてしまうと、
二重の意味で法律違反をするおそれがあるのですね。
すでに便利屋商売をしている方ならばご存知のとおり、
すべての依頼者が善良なわけではありません。
なかにはこちらの無知をいいことに、共犯者に
仕立て上げようとする依頼者も存在します。
見極めが必要です。
ただ、駆け出し便利屋さんだとそうはいきません。
「怪しいな」とおもった点は依頼者に説明を求め、言いよどむ場合は
断るなどのルールを設けておくと良いでしょう。
また、聞き覚えがない仕事・代行作業の依頼は受けないというのも方法のひとつです。
サービス拡大・開拓の余地は消えますが、身を守るためには仕方がないですね。
追記
本記事投稿時点では、このアフィ依頼について注意勧告している
記事は見当たりませんでした。
便利屋.comにて、部分的に言及された程度です。