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低迷期に爆発的に売り上げを伸ばす方法
「やっていなかった人」にとってはお得な情報です。
日常的にしている方からすれば「今更」感が強い情報となりますので予めご了承ください。
誰にも低迷期はやってくる
便利屋を数年していると月によって売り上げが良い月、悪い月や時期がわかってきます。
便利屋業界全体としても、便利屋のサービスは千差万別。
便利屋さん個々にとっても調子の良い月や調子の悪い月はあるものです。
ですが、なぜか
新たな競合の出現や需要の変化、代替サービスや機器の普及など。
要因を探すのも大切です。よくある例えとして「穴があいているバケツ」があげられるでしょう。
穴があいているバケツに水(集客)をいれても水はただこぼれるだけ。
あなたがする集客施策は徒労におわります。
無駄に骨を折る前に穴を塞いでしまうという方針ですね。
ですがそのまえに応急処置をするのも忘れてはいけません。
そして応急処置となるのが「休眠顧客の掘り起こし」です。
さらに言うと、この掘り起こしは応急処置だけにとどまりません。
応急処置以上の効果を発揮する可能性があるのです。
「お久しぶりです」の挨拶で売り上げを伸ばす
休眠顧客の掘り起こしとはリピーターからの受注を目的とした施策です。
マーケティング用語であり、むずかしい印象を受けますが安心してください。
昔風に言うと「ご機嫌伺い」です。
新しい手法ではありません。昔ながらの手法です。
私はスモールビジネスを複数持っています。
便利屋に業種が一部かぶるビジネス。
また、まったくかぶらないビジネスでも一定の効果をあげています。
それほど基本的な
しかし、このご機嫌伺いを導入していない便利屋さんは珍しくない。
基本的に「待ち」である便利屋という形態も影響しているのかもしれません。
現代は、何も用事がなく呼ばれてもいないのにこちらから出向くというのは忌避されます。
ただし、年配の方が相手だと喜ばれるときもあるのも事実。
「近くによったものですから、何かお困りごとがあればとおもい」
「以前、〇〇しましたが、〇〇の調子はどうですか?」
このうような文句でお宅に訪問する。そして次の依頼につなげる。
基本的な便利屋の受注施策。
しかし、先述したように誰も彼もが受け入れてくれるわけではないです。
では、どうすれば良いのか?
方法としては簡単です。DM(手紙)を差し出しましょう。
手紙であれば、相手に無駄に時間をとらせる必要はなくなります。
必要ない人が受け取れば、そのままゴミ箱に捨てれば良いだけですから。
こちらとして残念ですが、基本的にDM(手紙)は捨てられるものと思っていないと
精神的に病みます。これは本当。そんなものだとおもってください。
なお、ここで指すDMとは売り込みではありません。
「ご様子はどうでしょうか?」と挨拶をする程度にとどめるご機嫌伺いのDMです。
あなたの存在を忘れていた顧客に、あなたの存在を思い出してもらいましょう。
「お久しぶりです」のご機嫌伺いの手紙はどう書くのか?
むずかしく考えなくても大丈夫です。
内容は「お久しぶりです。その後の調子はどうですか?」と伝えるだけです。
またはキャンペーンを打ち出し、それを挨拶のきっかけとするのもありです。
重要なのはあなた(便利屋)が、顧客を心配している、気にかけていると伝えること。
切り口としては、顧客が以前に購入したサービスを中心にするのが書きやすいです。
(例)
家具組み立て代行サービスを依頼された顧客に向けて
「その後、本棚の調子はいかがでしょうか? もし、ぐらつきを感じたり塗装落ちが
見受けられましたらお気兼ねなくお申し付けください」
既存顧客へのダイレクトメールに含まれる要素・項目
ご機嫌伺いのダイレクトメールに含まれる要素や項目は以下です。
- 名乗り
- ご機嫌伺い
- 以前に購入された商品(サービス)の話題
- アフターサービスの提供
- キャンペーンのお知らせ
- クーポンの説明
- ウェブサイトURL
- 連絡先(電話番号・メールアドレス・QRコード)
ご機嫌伺いは既存顧客に対するDMです。
必ず、あなたに何かを依頼(サービスの購入を)しています。
顧客に思い出させるのが重要なので、サービス名称やどのような経緯で
依頼をされたのかを軽く言及しておきましょう。
DMを読んだ顧客に以下のようにおもわせるのが目的です。
顧客「ああ、この便利屋にはこのサービスを依頼したんだった」
割引クーポンを付ける意味
休眠顧客のなかには、あなた以外の便利屋に鞍替えしていた方も含まれます。
「もっと料金が安い便利屋見つかった」
「安い専門業者が見つかった」
「担当した便利屋さんが怖かった」
「腕はいいけれど返信が遅い」
など。
そのような方々に対して、アピールするための側面も大きいです。
「もう一度、お試しで使ってみてください」と暗に伝えているのですね。
DMを受け取った休眠顧客「おお、すこし安くなっているのか。だったらもう一度だけ依頼してみるか」
このようにおもわれたら儲けもの。休眠顧客をリピーターに変えるチャンスを得られました。
DMの例文
簡易的な文章ですが、例文を掲載します。
実際はサービスを考慮、また、どれだけの期間あなたに依頼をしていなかったのか(休眠期間)、
などを考慮して文章を作成します。
「スズキ様(顧客名) 便利屋〇〇のタナカ(担当者名)です。
ご無沙汰しております。前回は家具組み立て代行サービスをご利用いただきありがとうございました。
その後、本棚の調子はいかがでしょうか? もし、ぐらつきを感じたり塗装落ちが
見受けられましたらお気兼ねなくお申し付けください。
さて、今回は特別クーポン券送付の件にて連絡差し上げました。
クーポン券をご利用いただくと、料金総額より2割引きいたします。
なお、クーポン券は同封しているチラシに付いていますので、
はさみ、カッターなどで切り離してお使いください。
クーポン券は家具組み立て代行サービス以外にもお使いいただけます。
適用できるサービスは別紙のチラシをご確認ください。
スズキ様のご連絡をお待ち申し上げております」
DMの構成(封筒の中身)
・A4用紙(挨拶・クーポン券の説明など)
・チラシ
・クーポン券
・料金表
・サービスメニュー表
チラシ・サービスメニュー表(料金付き)・クーポン券は
別紙にするかどうかは人によります。
チラシにサービスメニュー表やクーポン券を記載しているのであれば
チラシ一枚を同封するだけでも良いでしょう。
なお、DMは構成によっても反応率が変わります。
また、意見もさまざまです。
「かならずクーポン券は別紙にする」
「クーポン券はカードタイプが良い」
「別紙の案内状は高級感がある厚紙にする」
「和封筒は使用せず、洋型封筒にする」
「案内状はA4サイズ。別の訴求チラシはB5サイズにする」
「いつも配っているチラシを同封すると安くみられる。特別なチラシにするべし」
など。
その手の書籍を読むと悩みます。
ですので、まずは実行してみるのが一番です。
フィードバックを得てから自分にあった(反応率が良い)形式にするのが基本です。
まずはご機嫌伺いの挨拶文を書いた用紙1枚。そしてクーポン券とチラシ。
この3つを揃えておけば大きな失敗はないでしょう。
慣れている方は「特別なご案内」を作り、
休眠顧客を掘り返すどころか、さらなる利益をあげています。
しかし、高額商品を取り扱っているのでないかぎり基本に沿っておけばまず大丈夫です。
なお、クーポンの利用制限・期限の設けかた、注意の書き方など詳細は省いています。
もっと詳しく、便利屋の休眠掘り起しDMを知りたいのであれば以下の書籍をお求めください