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実は、便利屋こそ合法的な裏バイトに詳しい
「これはやばいんじゃないの?」「倫理的に問題がある」
「自分でやらないのは甘え」などと言われている作業に、
便利屋が助け舟をだす。売れたら同業他社ならず弁護士までも参入する。
このような流れが繰り返されています。
なぜなら、便利屋(なんでも屋)はグレーゾーンの商売にも知らず知らずに
首を突っ込んでいるという事態になりやすいためです。
一般的に言われている裏バイトというのは実態は真っ黒だったりするものです。
ただ、法律的というよりは倫理的にグレーな商売・バイトは意外と普通に存在します。
おおやけに募集していたりします。
実を言うと、私も「裏バイト」に該当する行為を実行しており、
また、裏バイトをする人物を募集していました。
裏バイトの求人をしていたのですね。
違法ではない裏バイトにおける、元締め的な立場でした。
受け取り代行 ―荷物を受け取り転送または手渡しする仕事―
裏バイトといっても実態を知ると肩透かしにおもってしまうかもしれません。
私が募集していたのは「受け取り代行~転送」と、投函代行です。
投函代行もいわゆる転送作業に含まれてもいます。
では、気になる作業について説明します。
受け取り代行は、依頼者の代わりに荷物を受け取り
依頼者が指定する場所に荷物を郵送(転送)する仕事です。
依頼者は独り身の転勤族や、自宅に荷物を配達されるのを嫌がる方々です。
郵便局・コンビニ受け取りなどもできる商品でも
受け取り代行の依頼をされる方もいるのですね。
依頼者の事情が訳ありだったり、商品が訳あり品だったりします。
商品だって違法な商品ではありません。
それでも受け取り代行~転送の問い合わせをしてくる方は
すくなくありませんでした。
以下はあくまで架空の話です。
既婚男性Aさまの事例
とある既婚男性Aさまは奥さまと2人暮らし。
Aさんは浮気の前科があり、奥さまとの関係が悪化しています。
Aさん宛ての書簡・荷物でも開封してしまうほどに、
疑いの目をAさんに向けていたのです。
そのような状況において、Aさんは秘密を抱えていました。
Aさんにはドールの収集家でもあったのです。
ドールといってもダッチワイフではなく、
芸術品に該当するような人形です。
いままでは奥さまに隠れて購入していましたが、
ほとぼりが冷めるまでドールは購入を控えていました。
開封されてしまえば奥さまにドール趣味が知られてしまい、
最悪の場合には離婚、別居となる事態も考えられます。
ドールの購入はほとぼりが冷めるまで控えるしかありません。
しかし、Aさんは期間限定品のドールを購入してしまったのです。
Aさんはお迎えしたくてしょうがなかたちょうですね。
でも、Aさんはひとつ工夫をほどこしていました。
プレゼント扱いとして第三者の住所に宅配を希望したのです。
配送先の住所はAさんが依頼した便利屋の事務所。
荷物の受取(配達)があり次第、便利屋から連絡がAさんに届きます。
あとはAさんが指定した日時・場所で便利屋から「手渡し」で
商品(ドール)を受け取るだけですね。
会社や駅中のロッカーに商品を保管して、
奥さまがいない時間帯に自宅に持ち帰る。
または、中身だけとりだして通勤カバンに入れ、
自宅に持ち帰るという手も使えるでしょう。
梱包資材・ダンボールはスーパーや市役所などで処理できますから。
以上はあくまで100%の作り話です。信じてください。
Aさんのような訳ありな人にとっては、受け取り代行は
ありがたいサービスであるとお分かりいただけたとおもいます。
投函代行 ―封書を受け取り転送する仕事―
「投函するだけで数千円」という裏バイト。
私は某求人サイトでまさしく「投函するだけで~円」という
募集広告を出そうとしたところ拒否されました。
求人サイト側から明確な掲載不可の理由は知らされませんでした。
ですが検討はつきます。
当時、その求人サイトでは在宅詐欺の偽求人が流行っていました。
そのような詐欺業者と同様だと判断されたのでしょう。
では、投函するだけでお小遣いがもらえるバイトとはどのような仕事なのか。
その、ひとつの真相を説明します。
投函代行の仕事は簡単です。
依頼者から送られてくる封書を受け取り、近所の郵便ポストに入れるだけ。
これだけで報酬として数千円をいただけます。
具体的な作業は封書(手紙)の転送ですね。
私の場合は、投函代行スタッフを複数人抱えていました。
投函代行スタッフは各都道府県に在住している方々です。
投函代行スタッフの方たちは本業を別にもっているフリーターや
学生・専業主婦がほとんど。
自宅の住所を第三者に知られるのを嫌います。
そのため、依頼者には封書をまずは私(便利屋事務所)の住所に送っていただきます。
事務所で封書を受け取ったら、依頼者の要望を考慮して投函代行スタッフを選定。
その後、選んだスタッフの住所に封書を送付。
スタッフは封書を受け取ったら中身を取り出し、
近所のポストに投函するだけ。
これでスタッフは2千円から5千円の報酬を得られます。
1通あたりの報酬です。
依頼内容によって報酬の差もありますので、
1回で1万円近く報酬を得られた方もいます。
事実、私も1万円ほど登録スタッフである
専業主婦の方に支払いました。
ほぼ在宅仕事のようなものなのです。
そのため、育児中で家からなかなか離れられない
主婦の方たちには人気の仕事でしたね。
投函代行スタッフの実働時間は10分程度ですから。
勇気をだして応募された方にとってはかなり「おいしいバイト」です。
依頼するのは誰?
肝心の依頼者は誰なのかというと、普通の人々です。
といってもほとんどが訳ありの方ばかり。
自身の居場所をなるべく隠した状態で家族や友人と連絡を取り合いたい方ですね。
成人して家出をした方や、夜逃げをされた方。
DV夫から逃げ出した女性・本家から逃げ出した方など訳ありの人たちです。
投函場所(消印)も居場所を推測される情報となるので、
できるだけ消したいとおもうのでしょう。
投函代行という仕事はメッセンジャーサービスのひとつにあたります。
第三者との連絡を代行する仕事ですね。
自身の住所や身分を隠して第三者に連絡をとりたい
自身ひとりだと一方的になりやすく、痕跡も残りやすい。
そこで、両者の仲をとりもつのが主な仕事です。
なお、アリバイ代行や不倫・浮気・パワハラ・不正などの
告発に携わる投函代行スタッフも存在します。
裏もとれていて、実態を把握しているのですが
当ページでは説明を差し控えさせていただきます。
荷物は開封せずにそのうえから
裏バイトとされている「受け取り代行」は詐欺や、
誰かの身代わり代行であると言われています。
まっとうな商売こそ儲かる
私(ジュンイチ)は裏バイトと呼ばれてもおかしくはない仕事を受注・発注してきました。
たしかに裏バイト・仕事は割が良いです。
実働に対した収益としては。
ですが、デメリットもそれなりにあります。
まず、心理的なリスクが高いこと。
依頼者の背景や相談内容を聞くと気分が滅入ります。
なにより、自分がトラブルに巻き込まれるかもしれないという不安がつきまといます。
さらに、裏バイトに該当する仕事は恒常的にあるものではないので、
定番サービスにはなりづらい。
人的な資源を裏バイトにまわすよりもまっとうなサービスに
注力したほうが結果的に儲かります。
便利屋を運営していくと、違法行為に触れる裏仕事を
紹介してくる方たちからも連絡があります。
しかし、リスクが高いのでやめておいてください。
返信するのもリスクがあります。
仕事がないからといって、魔が差して裏仕事をするとそこに付け込まれます。
仕事がなくても我慢していただきたいです。