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便利屋(何でも屋)は弱者のビジネスです。

投稿日:2017年2月4日 更新日:

資金が豊富なのに便利屋開業をするのは間違いであるのか

便利屋(何でも屋)は弱者のビジネス

便利屋開業を検討しているあなたへ。

便利屋(何でも屋)は弱者のビジネスです。

立場の弱い人がする商売と申せます。

何を持って「立場の弱い」を指すかというと、持っているお金の量です。
起業する際に動かせる保有資金の量です。
資本主義国家だから仕方がないですね。

便利屋の社会的地位は低いです。
はっきり言います。言い切ります。
なぜならその社会的地位の低さを利用して
お仕事をいただいている面もあるためです。

大手便利屋が制服を統一して、一定の技術を与え、
テレビ露出を増やしてもなかなか「便利屋ってすごいなぁ!」と、
いわれるほどの社会的地位は獲得できておりません。

ですので、心理面からも便利屋をはじめようとする方は
もともとの社会的地位もそれほど高くない傾向※があります。
※あくまで私個人で確認できる範囲

富裕層を相手にすることもありますが、基本機動性を活かして
小口の依頼を獲得しつづけるのが便利屋です。

クライアントは貧困~中流家庭出身者が主な対象となるでしょう。
ですので、富裕層相手の商売に比べて「いろいろと問題が発生」しやすいです。

以上の点からも便利屋業界に参入しようとする方に、
高貴な方は少ない傾向があります。

そして、金銭の問題。

便利屋は他の商売と比較してもゼロに近しい資金で
開業ができてしまいます。ほんとうに元手ゼロ円でも
やりようによっては可能でしょう。

次に、資格・許認可の問題。
便利屋の仕事は無資格でも可能です。
学歴も必要ありません。

もちろん、仕事内容によっては資格・許認可をもらう必要があります。
それでも他の商売よりもぜんぜんマシです。

便利屋以外の商売に参入しようとするとすぐに
取得するのにハードルの高い資格・許認可が必要となるでしょう。

もう、ガッチガチに固められています。
既得権益層が築いた壁が高い。

会社から放り出されると身動きがとれない。

そして、日本は既得権益が大好きなお国柄。
なぁなぁの仲間うちで盛り上がる性質の国です。
ちなみに、私はまさに元手なしどころか借金あり+学歴なしの
状態から起業しました。その前にいろいろと裸一貫で
起業できる業界はないかと探しましたが、ほとんどありません。

個人家庭教師派遣業(家庭教師事業)くらいしか見つかりませんでした。
しかし、個人家庭教師の派遣・マッチング業界はすでに
出来上がっており、いち個人が入り込むのはむずかしい。

結局、先人にならい便利屋となりました。
しかたなく便利屋となったのですね。

もともと、低学歴なので心理面でも便利屋になるのには抵抗がない。
資格も資格取得にかける時間(猶予)・お金がない。

ないない尽くしだったので「追い込まれて」便利屋をはじめたのです。

便利屋業界でも既得権益は存在します。
でも、サービス対象者が多種多様であるため、
突ける隙間が多いのも便利屋業界です。

それでも割に合わない商売。
資金が豊富な方はまず参入しません。
いや、しないと思っていました。

しかし、酔狂なことに学歴もありキャリアもあり、
開業資金も豊富な方が便利屋を目指すケースだってあります。
そして彼ら彼女らは頭が良いので、「まずは勉強だ」ということで
教えをもとめにフランチャイズに加盟しちゃいます。

あのー、おかしいです。

便利屋は弱者の商売です。

強者でもできる商売なので「弱者でもできる商売」が正しいかもしれません。
ですがね・・・別の商売しましょうよ!

フランチャイジー(加盟者・加盟店)になるということは
以下の費用を支払える能力があるということですよね。

  • 加盟料金
  • 保証金
  • 商標使用料
  • 毎月のロイヤリティ(売り上げの一部を上納)
  • 販促物購入費
  • 研修費
  • ウェブサイト製作料金(本部ウェブサイトのコピーサイト貸与費)
    など

以上。

モデルケースとして、開業予定者は夫婦。
毎月の上納金が5万程度だとして、軌道に乗るのが1年先と見積もります。

仕事がなくても月に支払う金額は5~10万。
すると、保有している資金は300万から500万円程度でしょうか。
無借金ではじめる稀有なケースですね。

このような方は別の商売をしてください。
ウェブサイトM&Aで事業買い取ったほうがリスクを
抑えられるでしょう。

それでも、似たような状況から一念発起して、
便利屋を開業しようとされる方は存在します。

フランチャイザーにとっては良いカモにしかすぎません。
「それだけの資金があればもっと割りのいい商売ができますよ」
とは口が裂けても言いません。

「便利屋をはじめたい!」とおもっている方は
便利屋中心に情報をあつめてしまいがちです。

目的がただ単にお金を効率よく稼ぐことであれば
ほかにもっと割りの良い商売はいくらでもあります。

体力勝負になる機会が多い便利屋に限定することはありません。
よくよくお考えください。

一方、学歴もない・職歴も頼りない、お金だってもちろんない方は
便利屋をおすすめいたします。

「お金がない」だけでとれる選択が極端に狭くなる日本国。
無資格でも開業できる便利屋の魅力は、弱者こそ理解できるはずです。

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